リハビリテーション

神経疾患

~自分らしい生活を、一日でも長く続けるために~

パーキンソン病や脊髄小脳変性症などの進行性疾患に対し、当院では**「早期からの専門的介入」**を重視しています。病気と向き合いながら、最大限に自分らしい生活を維持できるよう、以下の体制でサポートします。

1. 二つの視点によるアプローチ

  • 機能の維持・向上: 残された機能を活かし、筋力やバランス能力の低下を防ぐことで、日常生活動作の改善を目指します。
  • 生活の質(QOL)の守り: 進行を見据えた「先回り」の環境整備や、ご家族の介護負担を軽減するための工夫を提案します。

2. 専門職チームによるトータルサポート

各分野のスペシャリストが連携し、お一人おひとりに最適な計画を立てます。

  • 理学療法士(PT): 「歩く」「立つ」などの基本動作、バランス練習。
  • 作業療法士(OT): 食事、着替え、入浴など具体的な「生活動作」の支援。
  • 言語聴覚士(ST): 「声が出にくい」「飲み込みにくい(嚥下)」への専門訓練。

3. 院内からご自宅まで、切れ目のない支援

リハビリは病院内だけで完結させず、生活の場に寄り添います。

  • ご自宅の環境評価と改修アドバイス
  • ご家族への介助方法の指導
  • 介護保険など、公的制度の活用サポート

病状を完全に止めることは難しくても、リハビリで維持・改善できることは数多くあります。患者様とご家族の不安に寄り添い、チーム一丸となって歩みます。

LSVTBIG・LSVTLOUDについて

当院では、「LSVBIG」「LSVTLOUD」と呼ばれているパーキンソン病に特化したリハビリテーションを実施しています。LeesilvermanVoiceTreatment(以下LSVTLOUD)

この運動療法は、アメリカのRamingらが1994年に考案したパーキンソン病に特化したリハビリテーションプログラムです。

LSVT®LOUDは、言語療法の分野で行われてきた「声の大きさ」に焦点を当てた集中的な発声の訓練法です。声を大きく出す習慣を身につけて、日常会話の音声と発声の両方を改善していきます。

LSVT®BIGは、LSVTLOUDの基本概念をパーキンソン病の運動障害の改善に向けて応用して開発された運動療法です。このリハビリの特徴的な点は、動作の速さよりも、「動作の大きさ」に焦点を当てていることです。

この運動療法の実施に当たっては、所定の研修(方法論や訓練方法)を受け、認定をされることが必要で、当院には、現在LSV®BIG有資格者5名、LSV®LOUD有資格者1名を有しています。

部分免荷トレッドミル(BodyWeightSupportedTreadmillTraining:BWSTT)

患者さんにハーネスを装着いただき、体をつり上げることにより、患者さん自身にかかる体策を免荷装置が支えます。

免荷されることで転倒の危険が少なく安心して歩行訓練が実施できます。

このBWSTTには以下の4つのメリットが考えられます。

  • 免荷によって下肢の荷重を軽減できること
  • 運動負荷を細かく設定できること
  • 転倒の危険がなく歩行に対する不安を軽減できること
  • 効率の良い運動学習へと繋がること

BWSTTの対象者は、脳卒中患者さんや脊髄損傷・パーキンソン病・人工股関節置換術患者さんなど幅広く使用可能で歩行障に対する有用性が報告されています。

骨盤底筋エクササイズ「Pilates™」

当院にはPfilates™認定インストラクター国資格取得者が2名在しています。

Pilates™とは米国の婦人泌尿器科医が開発した、機能的骨盤底筋エクササイズであり、エクササイズを行うことで尿漏れや、頻尿などの改善に有効とされています。リハビリでは症状やお困りことなどを問診し、骨盤底筋の選動指導や生活指導を行っていきます。

期間は4週間で行い、問診や評価を含めたインストラクターによる選動指導を3回実施、メインは自宅運動を行っていただきます。

この連動療法をご希望の方や詳しく聞きたい方は、リハビリスタッフまでお尋ね下さい。